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​サーマクール
サーマクールは、米国で開発された「メスを使わないタルミ治療器」で20年近い臨床実績があります。

当院で使用しているサーマクールCPTは、先代機と比較して、痛みやダウンタイムがほとんどなく、治療効果、安全性ともに高い機器です。

当該機器は、FDA(米国食品医薬品局)の承認を得ていますが、本邦では未承認です。医師が海外から個人輸入をしています。
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​適応、症状
● 頬がたるんできて、ほうれい線が目立つ
● フェイスラインがぼやけてきた
● 二重顎のようなたるみがある
● 肌に弾力がなくなってきた
● たるみだけでなく、ニキビ・吹き出物がよく出る
● 毛穴を引き締めたい
● 顔を引き締め、小顔にしたい
​​サーマクールの加熱理論
​物理学的なお話になります。ご興味がある方は、最後にまとめましたのでご覧ください。
​サーマクールの特徴
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即時的効果
サーマクールは高周波(ラジオ波)をエネルギーソースとして用い、皮膚の真皮層~皮下脂肪上層にかけて、むらなく熱作用を及ぼします。この熱作用により、加齢で緩んだ真皮層のコラーゲンが収縮し、即時的な効果が得られます。
​長期的効果(本来の効果)
同時に線維芽細胞(ファイブロブラスト)を熱刺激することにより、コラーゲン・エラスチンを増成し、真皮層を充実させ、皮膚にハリをもたらします。またサーマクールは、皮膚や皮下組織を支えている線維性組織の緩みを引き締め、加齢により緩んで落下した皮膚、皮下組織を元の位置に戻そうとする作用により、 タイトニング効果が現れ、結果としてリフト感も得られるのです。
この本来の効果は治療後1か月から現れ始め、約3か月後にピークに達します。
​小顔効果
さらに脂肪を若干縮小する作用もありますので小顔効果もあり、久しぶりに会った人から「痩せたね」などと言われたというエピソードを、治療をお受けになった方からよくお聞きします。
​痛みに関して
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​ゲートコントロールセオリー
治療用ハンドピースにバイブレーション機能が付与されていて、振動を加えながら照射することによって、痛覚刺激がマスクされて痛みを感じにくくなります。この理論は、一般的にゲートコントロールセオリーと呼ばれています。
​痛みが少なく、効果も高い
高周波の照射ルーチンや冷却機能も強化され、治療部位に発生する熱を安全かつ長時間保つことができるようになったため、痛みが少なく、効果も高い治療が可能です。
​当院の特徴
高い治療効果を得るためには、術前の治療計画、工夫した照射法が必要です。当院では、治療経験豊富な院長が、すべての方に診察から治療・アフターケアまで対応いたします。
​ダウンタイム・併発症など
治療部位に一時的に赤みが生じたり、違和感が残ることがありますが、基本的に軽度で数時間~数日で消失します。
直後からメイクも可能ですので、必要な方はメイクグッズをお持ちください(基礎化粧品は院内に常備しています)。
ごくまれにチップの破損に伴う熱傷が生じるという報告があります。
​治療をお受けになれない場合
・ペースメーカーや埋め込み式除細動器が身体に留置されている方
・治療部位に金属プレートが埋め込まれている方
・ケロイド体質の方、糖尿病など創傷治癒に問題がある方
・妊娠中の方、授乳中の方、膠原病の方
・治療部位に大きな瘢痕組織のある方、治療部位に病変がある方
・金の糸や溶けない糸が留置されている方
・成長因子の注入療法をお顔に受けたことのある方
​・その他、医師が治療の適応がないと判断した場合
・病気で加療中の方は状況によっては治療が行えない場合があります
治療費
300ショット     148,500
400ショット     176,000

500ショット     192,500
600ショット   209,000

700ショット      225,500
​800ショット      242,000
900ショット      253,000

 
​*ウルセラと併用する場合

ウルセラとサーマクール費用の合算から10%引き

​Q&A
Q.効果はどれくらい持続しますか?
 
A.一般的に、半年から1年継続しますので、半年以降に次の治療をご検討ください。
Q.サーマクールの後、腫れたり、赤くなったり、あざができたりしませんか?
A.お顔の組織に熱を発生させる治療ですので、多少の赤みはでます。しかし、ほとんどの場合、数時間~1日程度で自然に消えていきます。腫れが生じることは通常ありませんが、当日は激しい運動や長時間湯船につかること、及び飲酒は控えてください。また、アザ(皮下出血)が生じることは通常ありません。
Q.「サーマクールで頬がこけた」という話を聞いたことがありますが、そんなことがあるのでしょうか?
 
A.サーマクールには弱いながらも脂肪を縮小する効果がありますので、絶対ないとは言えません。当クリニックでは骨格や脂肪のつき具合をしっかり診て、照射部位やショット数を調整し、頬がこけないよう細心の注意を払っています。場合によっては、頬がこけにくい他のタルミ治療、ウルセラやネオハイフ+を推奨することがあります。
Q.サーマクールは毛穴には効果がないのでしょうか?
A.サーマクールは毛穴に対しても、ある程度効果はあります。しかし、その効果は限定的ですので、他治療(ジェネシスやフラクセル3)を推奨することもあります。
Q. サーマクールの後に行った方がいいこと(フォローの治療)はありますか?

A.できるだけ高い効果をお望みの場合は、ウルセラとの組み合わせ治療を推奨いたします。同日でも可能ですし、少し日をあけて行ったり(1か月以内)、半年~1年の間隔で交互に行うこともあります。

その他、ウルトラセルZi を部分的もしくは全体的に照射するなど、各人に適した治療をご提案できます。
​サーマクールの加熱理論
  1. 当該医療機器は周波数6.78MHzの容量結合型RF機器です。

  2. この周波数帯は、生体組織に対してはジュール加熱と誘電加熱の両方が関与しますが、主たる加熱メカニズムはジュール加熱です。

  3. ジュール加熱とは、導電体内の荷電粒子(イオンなど)が電場によって運動し、その結果として分子間衝突が熱エネルギーに変換される現象です。電気抵抗は、このエネルギー損失のマクロ的な表現であり、荷電粒子の運動が周囲との衝突によって妨げられることに起因します。
    生体の場合、導電性の担い手は自由電子ではなく、ソディウムやクロライド等のイオンが主ですが、それらが電場の反転に応じて往復運動(振動あるいはドリフト運動)します。その際に、周辺の分子等の構造物に衝突し、そのエネルギー損失が熱に変換されます。
    当該周波数においては、生体内イオンが電場の変化に十分追従できるため(マクロ的には電流が流れ)ジュール加熱が生じることになります。
     

  4. 極性分子(主に水分子)は、交流電場の反転に伴い双極子モーメントの配向を繰り返します。この際、分子の配向運動が電場変化に完全に追従できずに応答の遅れが生じると、入力エネルギーの一部が散逸し、熱として失われます。この電気エネルギーの散逸特性が誘電損失(dielectric loss)であり、実際に生じた熱生成現象を誘電加熱(dielectric heating)と呼びます。
    生体内のバルク水の誘電緩和時間が約10ピコ秒、当該機器の周波数の反転周期が約147ナノ秒ですので、水分子はほぼリアルタイムで電場に追従できるため、分子配向遅延に伴うエネルギー散逸は極めて小さいと考えられます(複素誘電率の虚数成分が減衰しており、誘電加熱の寄与が限定的)。

    *きわめて単純に整理すると、
    イオン(点電荷)の並進運動と衝突によるエネルギー損失→ジュール加熱、
    双極子分子の配向過程での回転運動の遅れ(位相差)、分子間相互作用による散逸→誘電加熱。

    **  誘電加熱は、電場反転周期と極性分子の誘電緩和時間が一致する周波数帯において最も顕著となります。また、生体内の水に関して誘電緩和時間が約10ピコ秒と書きましたが、結合水や水和層ではより長くなる傾向がありますし、温度など様々な因子に影響を受けます(総体としてみた場合、誘電緩和時間には分布幅があり、厳密な解析には広帯域な誘電分散ーCole–Coleモデル等ーを踏まえた評価が必要となります)。

    厳密に言えば、生体組織における誘電応答は双極子緩和のみならず、構造緩和時間や振動緩和時間(条件によりフェムト秒オーダー)、さらにβ分散領域における細胞膜構造に由来する界面分極(Maxwell–Wagner polarization)など、複数の現象が関与します。これらは複素誘電特性に影響を与えるため、理論的には考慮すべき要素です。
    しかしながら、実臨床においては、これらの微細な誘電応答が加熱分布に及ぼす影響は限定的であると考えられ、実質的な熱伝達は主に導電率と電場強度に基づくジュール加熱が支配的となります。

    追記:容量性カップリングを行っているのは、もちろんインピーダンスマッチングのためであり、これにより組織のインピーダンス特性を利用した電流経路の制御を可能にしています。

    表皮での反射損失を抑制し、真皮におけるskin effect を適切に制御し、局所的な電流の集中を避けて、有害事象を抑制するー 要は、表層での「オーミックな電流」を減らし、「変位電流」主体の伝達を可能とし、結果的に、表層での過剰な発熱を防ぎながら、深部に効率的にエネルギーを伝達することを実現しているということです。

 なぜ線維性隔壁に選択的に熱が生じるのか?

 

  1. 生体組織中のRF電流分布に関して、電気伝導率の高い線維性隔壁(σ ≈ 2.0 S/m)は、相対的に低導電性の脂肪組織(σ ≈ 0.6 S/m)と比較して優先的な電流経路となります(電流密度は、組織の不均一な導電率分布に依存して空間的に再分配され、線維性隔壁に集中します)。

  2. この電流密度の集中により、単位体積あたりの発熱量Q = σ|E|²(ジュールの法則)に従って、線維性隔壁において強いジュール加熱が生じます。

  3. 線維性隔壁での電流密度 Jの増加は、オームの法則(J = σE)より、電流密度の増加は局所的な電場強度Eの上昇をも意味します。実際、先行研究においても、RF印加時に線維性隔壁での電位勾配(ΔV/Δx)が大きいことが示されており、電場強度が高まる傾向が確認されています(E = −∇V)。

  4. よって、線維隔壁における選択的加熱は、単なる導電率の差によるものではなく、電流密度と電場の局在化がもたらす熱エネルギーの空間的集中現象として理解されるべきだと考えます。

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